【コラム】鉄不足改善に向けて

●鉄不足が招く症状例

 

立ちくらみ・めまいがよくある

慢性的な肩こりや頭痛がある

シミができやすくなった

物を落としやすいなど力が弱くなった

知らないうちに足などにアザができている

薬が飲みにくいなど、のどに不快感(つかえ感)がある

とにかく疲れやすい

月経前後、月経中に不調になる

月経の出血量が多い

理由もなくうつっぽい、またはすぐにイライラする

●鉄不足改善に向けて

 

鉄の多い食材はこちら

まず食材として鉄を意識して補うのはもちろん必要です。

ですが貧血、鉄欠乏は鉄の摂取不足の前に、吸収ができない問題から考える必要があります。

不足する要因は、

・慢性炎症
・細菌感染
・腸内環境悪化
・カンジダ
・添加物のリン酸塩、コーヒー、牛乳、ワインなど食品による吸収阻害

などがあります。

ファスティングで鉄を吸収していく腸を整え、腸管の修復し、腸内細菌の活性化が鉄問題解決の第一歩です。

※腸管の修復⇒グルタミン(ボーンブロススープがおすすめ)、オメガ3、亜鉛、ビタミンDの摂取と、小麦、乳製品の除去など

※ 腸内細菌の活性化⇒短鎖脂肪酸を増やす(食物繊維、オリゴ糖をしっかりとる、ビフィズス菌などの善玉菌を増やす)

また、経血が多い原因の改善(子宮筋腫、子宮内膜症など)も大切ですが、まずは鉄が吸収できる体作りに取り組めば他の不調も改善されていきます。

●ビタミンDとマグネシウムの重要性


ヘモグロビンの数値が低いのがなかなか改善されない、貧血気味という方はビタミンDを摂ることをオススメします。


炎症があるとヘプシジンという鉄の代謝を抑えるタンパク質が増えます。

つまり、鉄の代謝や吸収が抑えられることで血をつくる機能が抑制されます。

これが鉄剤を飲んでもヘモグロビンが増えない一つの理由です。


炎症とは、例えば、アレルギー、アトピー、上咽頭炎、鼻炎、花粉症、肥満、腸の炎症(腸漏れ症候群)、脂肪肝、うつ、など色々な炎症があります。

ビタミンDは炎症を抑える働きと、ヘプシジンの発現を抑える働きがあります。
なので、ビタミンDを摂って炎症を抑えたり、ヘプシジンの発現を抑えることで貧血を改善させていくということです。


ファスティング中のヘプシジン増加(これがファスティング中に鉄の吸収が抑えられて、ひどい貧血の方はご遠慮いただいている理由です)にもビタミンDは有効なので、ぜひ摂ってください。

つまり、ファスティング中は特にビタミンDの需要が高まるため、みなさんのファスティングセットにお付けしているアミノ酸にもビタミンDを配合しています。


ヘモグロビンを増やすには、鉄の他に亜鉛、ビタミンB6、タンパク質も大切ですので、普段からこれらも意識してみてくださいね!


そしてビタミンDを働かせるにはマグネシウムも必須となります。

マグネシウムは食事からでも、お風呂に入れるエプソムソルトや塩化マグネシウムのバスフレークで経皮から吸収できます。

マグネシウムオイルやクリームなどもあります。

マグネシウムの多い食材はこちら



マグネシウムはリラックスさせる効果や、
ストレスフル
甘い物を良く食べる
生理の問題などで悩んでいる
高血圧
糖尿病・予備軍の方
にもとても大切なミネラルですので、ぜひ意識して摂ってみてください。


筋肉をほぐす役割もあるので、デスクワークで凝り固まる方、いつも交感神経優位で体が緊張気味の方、ヨガ、ピラティスを行なっている方にもおすすめです。



話をビタミンDに戻しますが、ビタミンDは免疫強化にも働き、風邪、インフルエンザ予防、アレルギーの改善にもなります。

アトピー、アレルギー、花粉症でお悩みの方はぜひ!


また、ビタミンD(25OH-D)の血中濃度が30以下の場合、様々ながんリスクが高まることが分かっており、40〜60か70くらいまでが最適値となります。

特に女性は乳がんが40年前に比べ5倍と増加していますので、ぜひ意識していただければと思います。

おすすめの安全な摂り方は、まずは血液検査で血中ビタミンD濃度を調べ30以下であれば食事やサプリで食後に毎日3,000IU〜5,000IU程度摂ることです。

ビタミンDは摂り過ぎも良くないので、半年後に再度検査をして、いい感じに納まっていれば今の飲み方を継続。

低い場合は少し増やす、多い場合は少し減らすなど調整し、また半年後に検査して自分の傾向を掴めば後はたまに検査するくらいで大丈夫です。

更年期などのエストロゲンが減少する年齢に差し掛かると骨粗鬆症リスクも高まりますので、ぜひビタミンDとマグネシウムをおすすめします。


マグネシウムは一気に摂るとお腹をくだしてしまうことがあるので、サプリでの摂取の際はこまめにこまめに摂ることをおすすめします。